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開業資金700万を借りるぞ!初めての「日本政策金融公庫」で融資の体験談。

2012年8月8日に新宿で火鍋屋をオープン予定です

飲食店開業で必ずぶつかる壁が開業資金ですね

開業資金の調達と計算は避けては通れない道!

今回私が初めての開業で資金調達をどう行ったか詳細を残しておきます、これから飲食店をやりたいって方の参考になればと思います

今回の開業資金の内訳

  • 自己資金350万
  • 日本政策金融公庫の借り入れ700万
  • 親の支援金150万

合計1200万

自己資金350万は貯金です、頑張って貯めました

日本政策金融公庫では、開業資金の1/10の自己資金(創業資金1,000万円を想定していれば最低100万円)の自己資金が必要らしいです

「100万貯めれば900万借りれる!」

すごいな〜って思いますがそんな簡単ではありませんよね

もちろん審査があります、審査基準は明確に提言されていませんが

「ちゃんと返せるか?」ってところを審査されるわけです

この審査で落ちて借り入れができない人は結構います、理由は2つ

「事業計画が甘い」か「自己資金が少ない」のどちらかでしょう

一説では借りたい額の1/3は用意したほうがいいらしいです、つまり900万借りたかったら300万は用意する

自分は350万用意して700万を申請したので1/2を用意しました、少しでも借りれる確率を上げるためです

700万という数字は日本政策金融公庫で融資を受ける平均位の金額らしいです

オンラインの相談で「自己資金300万」と伝えたところ「けっこう貯めましたね」と言われたので実際はもっと少ない額で融資申請する人も多いのだと思います

・融資の申し込み〜振り込まれるまでの流れ(自分の場合)

  1. ネットで日本政策金融公庫 新宿支店のオンライン相談の予約を取る
  2. オンライン相談で借り入れ希望額や自己資金を伝えて相談する
  3. 申し込み書類が郵送で届くので記入して郵送する
  4. 面談の日程の調整連絡がくる
  5. 面談する
  6. そのほか確認事項の連絡がくるので対応する
  7. 審査
  8. 審査通過の連絡がくる
  9. 振り込み依頼書類が郵送で届く
  10. 記入して必要書類を揃え郵便局で郵送
  11. 振り込み完了


相談を始めてから振り込まれるまで1ヶ月以上かかりました(昼間の仕事をしていたため自由に動ける時間が少なかった)

ネットで日本政策金融公庫新宿支店のオンライン相談の予約を取った

日本政策金融公庫のページからオンライン相談を申し込めます、もちろん直接最寄りの支店に行ってもいいです
自分は昼間は仕事なので休憩時間に相談するしかなかっったのでオンラインで相談しました

家から最寄りの支店が新宿だったので新宿支店に相談したのですが、開店予定のお店の場所の管轄があるので、渋谷支店が管轄でした、新宿支店の担当者が丁寧に対応してくれます。

オンライン相談ではまずはざっくりと店舗の概要などを伝え、自己資金と借入希望額などを伝えましょう。

場合によっては”生活衛生同業組合”に加入をすすめられますがたぶん初めはよく分からないので、後で資料が送られてくるので見ておけばいいです

生活衛生同業組合に加入したから融資がおりやすくなるということは無いです。

相談は30分ほどで終わりました。


後日管轄の渋谷支店から申し込み用紙等送られてきました

申し込み書類

必要な資料に親切にチェックを入れてくれるのでとてもわかりやすいです

借入申込書

借入申込書は見本がありますので見ながら書きます

自分も知らなかったのですが借入には「運転資金」「設備資金」2種類あるということ

「設備資金」が500万以上の場合は「公益財団法人東京都生活衛生営業指導センター」から推薦書をもらわないといけないらしいのです。

自分は

「設備資金」は500万(500万以内は推薦書はいりません)
「運転資金」は200万

の申し込みをしました。

設備資金と運転資金の違いは相談時に聞けば教えてくれます

創業計画書

この創業計画書はできるだけ正確に、細かく書きましょう、これを基本に面談などで話を進めていきます

見積書

設備資金申込には業者が発行した見積書が必要です、内装業者さんに「○○万で見積もりをお願いします」と伝えて出してもらいましょう。
自分は500万の見積もりを依頼しました。


自分で揃える厨房機器や食器なども見積もりを立てて計算します(これが結構大変!)。
自分は300万の見積もりを自分で作成しました(Excel)。

既に支払い済みの物件取得費200万の支払いを証明する書類も用意しました(これから物件取得の人は物件広告でもよい)

運転資金の使い方も細かく計算しておきましょう。(自分は約半年間の家賃分200万を運転資金としました)

見積書をまとめると

  • 内装工事設備資金500万(業者見積り)
  • 厨房機器設備資金300万(自分見積り)
  • 物件取得費200万(取得済み証明書類)
  • 運転資金200万(自分見積り)

合計開業資金1200万

の内訳をなるべく細かくわかるように書類にまとめて提出します。

補足書類(任意)

  • 送付状
  • コンセプト
  • マーケティング戦略
  • 店舗イメージ
  • メニュー案
  • 月収支表
  • 年間収支表

などの補足書類を自分はたくさん入れました、そもそも送られてきた「創業計画書」では全然おさまらないです。(A4用紙50枚以上になりました・・)

この書類を祈りながらポストに投函しましょう。

次は面談です

面談の日程調節の連絡が担当者からきますので調整します

日程が決まったら管轄の支店にいきましょう

担当者の方と1対1で話します(自分は感じのいい若めのイケメンの担当者でした)

自分の感覚ではこの面談が非常に重要と感じました!

売り上げの予測数字がどんなに良くても面談時の印象が良くなければ数字も怪しく見えてしまいます

受け答えや対人関係も事業を展開する上での必要スキルです

融資の可否を決めるのは「人」です

数字の計算は勿論のこと、想いや今までの経験、しっかりと準備を進めてきたということを担当者さんに伝えることができるかが大事!

そして面談時のコツをお教えします

飲食業でどの業態でも必ずデメリットや懸念事項があります、それをしっかりと把握して対策ができるかが大事。

自分は火鍋屋なので例をだします

火鍋屋のデメリット
・火鍋って食べたい人いるの?
・火鍋の知名度ってあるの?
・辛い物が食べれない人は?
・鍋だけど暑い夏場はどうする?

このデメリットをどう乗り越えるか?

自分は100人にアンケート調査を実施しました

・火鍋って食べたい人いるの?
アンケート結果

  • 積極的に食べたい32%
  • 誘われれば食べたい52%
  • 別に食べたくない16%

84%の人が火鍋に興味を持っていることが分かります

ちなみに火鍋を1度でも食べたことのある人は30%以下(全国平均では10%未満と推測)

そして注目の数字は火鍋を食べた人のリピート率が50%である

つまり

知名度はあるが実際食べたことがない人が多く、1度でも食べた人は2度3度食べたいという料理

これはビジネスチャンスです!

辛い物が苦手な人も食べられるように2色の鍋です

鍋は基本冬場の食べ物ですが、火鍋は特別です、辛いものを夏に食べるのは昨今の激辛ブームにより定着しつつあります

実際に中国では真夏の暑い時期にこそ火鍋を食べる文化です


このように実際のアンケート結果や資料を準備して持って見せて話すことにより説得力がでます。

ただ言葉で話すのではなく資料にまとめましょうプレゼン力が必要不可欠です!

面談では全てを出し切りました( ^ω^)・・・

これで断られても悔いなし

あとは結果を待つのみ

この期間は毎日気が気じゃない

確認事項や補足情報確認のために担当者から何回か電話がありドキドキです

2週間後位に電話にて審査通過の連絡をもらえましたので一安心

連絡後郵送にて振込依頼書が届きます(運転資金200万と設備資金500万が別々に2通)

この書類も手間がかかります

・借用書

見本があるので記入します

・印鑑証明書

最寄りの役所で印鑑証明書を発行してもらいます

・振込先通帳のコピー

・収入印紙2000円(コンビニでは売ってないので郵便局で購入)

・預金口座振替利用届

振り込んでもらう銀行に書類を書いてもらう必要がありますので、振り込んでもらう金融機関に行きましょう。

・団体信用生命保険の申込書と告知書

この借入に対する保険です、任意ですので検討しましょう。

以上の書類を2セット用意(人により必要書類は異なります)

これを郵便局に持っていき、確実に送ったことを確認したら振り込まれるのを待ちましょう

受け取りから4日後位に振り込まれるそうです

返済方法等の書類は後々届きます。

日本政策金融公庫の融資は比較的通りやすいし利率も低いため活用したいですが、審査が通らない人も多数います

一度審査に落ちると半年間は応募できないので、慎重に、確実に、確率を上げていきましょう。

重要なのは普段から事業計画書を作っておき、人に見せて意見を聞いてバージョンナップさせていくことだと思います

開業を目指す皆様!頑張ってください!!

2021年8月8日に「ひなべねこ」オープン予定です。

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